SP的SoM Breakdown 青編
2010年9月16日コメント (2)Stoic Rebuttal (1)(U)(U)
Instant Common
Metalcraft - Stoic rebuttal costs (1) less to cast if you control three or more artifacts.
Counter target spell.
Obsessed with the pursuit of knowledge above all else, vedalken can appear to be cold and emotionless.
Illus. Chris Rahn #46/249
《Cancel》上位互換の確定カウンター。
勿論このカードが収録された以上、次の環境では《Cancel》を採用していたスペースに投入されることは容易に予想されるわけですが、果たしてこのカードの《Cancel》を上回る点であるmetalcraftは十分働いてくれるのでしょうか?
このカードとmetalcraftを結びつける考え方は大まかに分けると2種類存在します。
一方はアーティファクトを大量に擁するデッキにこのカードを採用するという発想。
そして他方はこのカードが自然に入るデッキに安定してmetalcraftを達成できるだけのアーティファクトを採用するという発想です。
まずは前者についてですが、《Memnite》や《Opal Mox》等の軽量アーティファクトを採用したテンポ重視のデッキでは《Mana Leak》とどちらが優先して採用されるでしょうか。
僕としては安定して2マナで色拘束が緩く、序盤は確定カウンターとして働く《Mana Leak》に花を持たせたいのでこの《Stoic Rebuttal》がそういったタイプのデッキで使用されるかというと疑問が残ります。
中~重量アーティファクトを多く採用したアグロコントロール風のデッキが使用されるなら、このカードの働きも期待できることでしょう。
実際SoMは現在すでに《Wurmcoil Engine》や《Precursor Golem》といった高いカードパワーを誇る重量アーティファクトクリーチャーの収録が決定しているのでこういったアーキタイプが生まれるのも不自然ではありません。
しかし、中~重量アーティファクトを主力とする場合当然metalcraftを達成するのも中盤以降と考えるのが自然な発想です。
折角のマナコストが軽減されるというメリットが発揮されるのが後半というのは少し残念な話ではありますね。
そして後者、このカードが採用されそうなのは現在でもリスト内にしばしば《Cancel》を見かける青系コントロールですね。
《Cancel》が採用されているデッキにはより優秀なカウンターが他に収録されない限りほぼ確実にそのポジションに立つことになるわけですが、中重量アーティファクトデッキの部分で述べたとおりコントロールデッキでmetalcraftが有効となるのは中盤以降、そもそもコントロールに採用されるスペックを持つアーティファクトが登場しない限りはmetalcraftもタダの飾りとなってしまいます。
早期にmetalcraftを達成するために序盤タップアウトでアーティファクトを展開するというのも本末転倒です。
まあ《Cancel》より強いカードであることは間違いありません。
Volition Reins (3)(U)(U)(U)
Enchantment - Aura Uncommon
Enchant Permanent
When Volition Reins enters the battlefield, if enchanted permanent is tapped, untap it.
You control enchanted permanent.
"Glorifying the will is a mistake. It is simply one more force to be mastered."
Illus. Svetlin Velinov #53/249
帰ってきた《Confiscate》。
色拘束が厳しくなった代わりに奪ったパーマネントをアンタップ。土地やアーティファクトなら即座にTap能力を使用でき、生物ならブロックに回すことができる非常に強力なカードです。
しかしこのカードの特筆すべき点、恐らく多くの人が注目した部分は新環境では珍しい「PWに触れることができる」という点でしょう。
忠誠度13の《Jace, the Mind Sculptor》を奪うことが出来れば万々歳、忠誠度1でも相手のジェイスを奪うことに成功すれば莫大なアドバンテージを生み出すことができます。
またコントロールのミラーマッチはミシュラランド一枚の差が勝敗を分けると言っても過言ではないので、このカードをいかに通すか、相手の《Volition Reins》をいかにかわすかという駆け引きが重要になることでしょう。
SoMによって環境が超高速化でもしない限りは、まさにこのカードこそ環境を変えるレベルのカードだと睨んでいます。
コメント
今の環境で多くの人が頭を抱える、「PWどげんかせんといかん!」問題の素晴らしい回答となり得ますからね!!
わざとPWを狙わず、忠誠値を貯めさせてから分ぶんどるという作戦も、逆にこれを警戒して積極的に忠誠値を減らすプレイングも考えられますし、おもしろい環境になりそうです!!
Destractive Forceと併せてアネックスワイルドファイア的なこともしてみたい。